リーダーシップ

この一年は予期せざることの連続だった。東日本震災、タイ洪水を通じて自然災害と自社のかかわりがいかに深いかを教えて頂き、ギリシャソブリン問題がユーロ危機に発展していく姿で未来の日本を疑似体験している。
この不安定な事業環境から未来に対しリスクを計算し尽くしたうえで、実現可能な戦略を立てられるかどうかが今経営者に求められている。

これから10年人類は今まで経験してこなかった自然災害、経済危機が次から次へと襲ってくるだろう。我々人類による環境破壊と先進国による急激な過剰流動性膨張は時間と共にその異常さを我々に予期せぬ形で教えるだろう。しかし本当に予期できないのだろうか?リーマンにしろユーロ危機にしろ震災、洪水、原発にしろ危険を予知していた人はいたと聞く。それも表に出ないだけでかなりいたのではないか?


こうした状況下会社経営は何が重要なのか?経営者が考えるべきビジョン、戦略は環境変化を考えれば考えるほど立てにくい。人間の基本的欲求はいつの時代でも変わらないはずなのに、ニーズが環境に振り回されるから掴みにくい。ただ云えることは正しい身の処し方は必ずある。しかしそれは千差万別であるだけだ。環境が変われど自分の目指す姿は変わらないことが今強く求められている。予測困難な事業環境だけにある程度予測し手を打てる会社とそうでない会社では10年後の結果は天地の差が出る時代となった。誰でも経営できる時代ではある意味ないのだ。


予測はブレナイ正しい自分であることが必要条件であるが十分ではないのと考える。ではどんなリーダーが今求められているのか?これから年末に向け自分なりの答えを見つけていきたい。