名古屋「まいあめ工房」

「組みアメ」と呼ばれているアメを製造・販売する会社である。「組みアメ」は「金太郎アメ」の「金太郎」の部分を文字や、さまざまな絵柄に置き換えたオリジナルのアメで、ほぼ手作業で作っている。「おめでとう」といった文字や絵柄を組み合わせたアメは、個人の贈り物はもちろん、企業イベントの引き出物として好評だ。注文はネットで行われ、2〜3カ月先まであっと言う間に注文が埋まってしまう人気商品である。

 まいあめ工房では、Webサイトで注文を受け、Facebookページで「いいね」のファンを集め、ブログで実際の注文客とのやり取りを掲載して注文サイトへと誘導している。まいあめ工房を運営するナカムラの中村貴男社長は「Facebookページから直接、注文サイトに誘導することはしない。Facebookで商売の話をするのは場違い。あくまでも情報共有の場で、それ以上でも以下でない」と言い切る。

ではどうやってビジネスにつなげているかというと、ブログを立ち上げて、Facebookのアカウントを持ったユーザーに商品の感想などを書き込んでもらうようにしているのだ。ブログのシステムはMovableTypeを利用し、FacebookとのリンクはOpen Graphを設定して実現している。かなり安く仕上げていて、メンテナンスも中村社長がほぼ一人で実施しているとのこと。

 Facebookは製品のファンをまとめて、ファンと情報を共有する仕組みとして使用する。実際の製品の売り込みや販売などの実務的な部分はブログやWebサイトで実施、というのが見えてくる。もちろん、製品やサービスに魅力がなければそれまで.