インテグリティ

経営の世界でよく見かけるものの、日本語に訳しにくい英単語がある。art、design、managementなどがそうだ。中でも翻訳不能と言える単語が“integrity(インテグリティ)”である。かのピーター・ドラッカーが、マネジメントの担い手の「決定的に重要」な資質として挙げたのがintegrityであった。
integrityを備えた人は「人格として統合されており、個々の部分がすべてうまく機能し、目指す効果を上げている」。「個々の部分」としてクラウド氏は「信頼を確立する」「現実と向き合う」「逆境を受けとめ、問題を解決する」など6つの資質を挙げている。ここまで来るとドラッカー氏の「決定的に重要な資質」という言葉が分かってくる。