週末の過ごしかた

旅行やイベントなど用事がないとき、週末の過ごしかたは無計画であることが多い。仕事の疲れを癒す、睡眠不足を補う、週末の酒を抜くなどが言い訳である。ONとOFF、仕事と休み、すべきこととやりたいこと。それぞれの相関関係は考えたこともなかった。

突き詰めると人生ビジョンが希薄なことに起因するが、私の場合ビジョンに向けた行動を真剣にとらなかったことが原因だと最近つくづく感じる。

個人ビジョンでもある「アジアと日本の架け橋」はアジアでやりたいことを好き放題やることではない。10年間で70回ぐらいアジア各国で様々な人と会い、企業訪問し、異文化にふれビジネスチャンスを覗ってきたつもりだった。しかし日本でのビジネスが発展途上であったり、海外進出に必要な経営資源が不足していたり、アジアマーケットが不安定であったりと出来ない理由をどこかで探していたことは否定できない。

出来ない理由さがしをするためにアジア各国に行ったつもりはないが結果としてそうなっていたのだ。

しかしそんな状況に変化が訪れる。4年前の年末バンコクへ遊びにいった時、現地で活躍する先輩にバンコク進出を強く促された。当時は単独で進出するにはあまりにも経営資源が不足していたので提携先を模索した。結果こちらが望むような状況は生まれず断念した。
そして時間は流れ、会社の構造改革は社員の努力により進み単独で進出できる状況ができ始めたとき、研修仲間との視察旅行で再び先輩と会った。アジアマーケットは4年前に較べ一段と拡大発展し、わが社が活躍できる環境が整ったのだ。その後は前々回コラム「日本とアジアをつなぐコミュニケーションの架橋になる」にあるように会社設立となった。

ビジョンがあってもきっかけがなければ実現は遠のく。きっかけは自分で作るものではあるが結局は人に助けられてしか実現できない。バンコクにM先輩、I先輩が活躍していたからこそ進出機会をいただき、現地法人設立に至った。未だスタート地点にたったにすぎずこれから2年間が正念場となるので私のモチベーションは異常に高い。まさに第二創業である。

だから週末の過ごしかたも大きく変わった。海外のストレスに負けない体力と英語、タイ語習得・・・・そのどちらも頭を使うというよりは「継続力」がポイントになる。やらなければわが社と自分の未来はない。そう思うからこそ週末の目標が鮮明となった。土日それぞれ40000歩ウォーキングとヒヤリング3時間、合計10時間がノルマだ。

ウィークデーは業務改善がテーマだとすれば週末は枠組みづくりがテーマだ。毎日いきいき生きるためにウィークデーにできない長期的視点にたった習慣づくりが大きなテーマであると今回教えられた。