カンボジア農業ビジネス

今世界で毎年500万ヘクタールの森林が農地転用で今失われている一方、同じ広さの農地も砂漠化している。

2022年にアジアの人口は36億から45億人になり所得も急増している。一般的に一人当たり5000ドルを超えると食生活が肉食に変わると云われているから、今後アジアの肉消費は爆発的に増えると予想される。

牛は一キロ当たり11キロの穀物を必要としているので今後は耕作地を大幅に拡大する必要がある。農業の近代化により一ヘクタールの収穫高がこの30年で1,5倍になったが、これから増える肉消費に必要な面積は日本全土を耕作面積に相当する。だからこそ新興国の休作地で農業をする必要があるのだ。


一方世界に目を向ければ、アメリカの農地はこの10年でリーマンショックがあったにも拘らず、2倍になった。そして農地投資ファンドの動きも活発である。著名な投資家であるスティーブン ディグルは資金を農地ファンドにすべて切り替えた。また冒険投資家のジムロジャースは「農地は世界最良の投資先」と云って憚らない。

未開の地・カンボジアにおいては農地転用する場所が多い。
しかも、外国人の投資に対し優遇措置がたくさんある。土地の保有、送金、税制すべて他のアジア諸国を圧倒している。


またカンボジアはワカーの賃金82ドルとタイの286ドルの三分の一の水準25歳以下の人口は50パーセントを超える。仏教国の為感謝の心を大切にしているところは日本人と親和性が極めて高い。ODA政府開発援助でも日本が突出しており、親日度はタイにひけをとらない。


先日プノンペンの孤児院を訪問した。ポルポト時代の爪痕を残すこの国へビジネスと支援を同時に実現する道を今探っている。