ショック!だがチャンスでもある。

私が学卒後2年だけ勤めた中堅広告会社「中央宣興」が、破産を発表した。アンダーグランドでは8月頃より、噂されていたが、多くの業界人は寝耳に水であった。負債額は、79億円。8月のコーブ・イトウに引き続いての中堅の倒産である。この2社が原因で、今後広告会社倒産の引き金にならなければいいのだが。兎にも角にも業界には、候補はいくらもいるのが現状だ。
2社の倒産の直接の原因を見て見ると、共通点が幾つかある。
実に簡単な原因で、以下7項目のうち複数該当していれば何時倒産してもおかしくない。

1.メインの広告主を落として売り上げが激減する
2.広告業界の利益構造の変化に着いて行けず、利益率が急降下している
3.社員数が、多過ぎて人件費比率が、極度に高いのに放置している
4.環境変化に連動して、成果を上げることの出来ない社員が激増している
5.むかしのままの営業モデルで、新たな売り物商品を持っていない
6.IT対応、ウエブ広告の対応が、手抜かりで出来ていない
7.社長が広告について素人か広告マネジメントに無能

一方、帝国データバンクが7月に発表した100年企業の特徴は?

全国2 万2000 社に及ぶ創業100 年以上の「長寿企業」永続の秘訣を一言でいえば、「変化への対応力」に尽きる。戦争や災害、産業構造の変化など幾多の困難を乗り越える原動力となったのは、過去の成功体験に縛られず変化を恐れない姿勢に集約される。景気の先行き不透明感が増す今日、事業規模の大小を問わず多くの企業にとって、長寿企業に学ぶべき点は多い。我が社も他人ごとではない。変化への対応はまだ始まったばかりだ。
それにしても昔の仲間が心配だ。出来ることは援助したい。