習慣
あらたに習慣をつけようと、行動に出た人のほとどんどが2,3日でやめる。ストレス、苦痛に耐えられないからだ。
ずっと、ストレスや苦痛が続くものと思うと、いやになるものだ。ところが、21日間、何が何でも、がまんして、やり続けると、自身のなかに変化が生じる。生活の変化に慣れてくる。もともと人間は、環境の変化に慣れ体調を維持することができるように遺伝子プログラムがが組み込まれているのだ。
ロケットは、発射直後に、ものすごい燃料を使い、あとは惰性で飛んでいく。21日を乗り越えれば、想像していたより、はるかに楽なことに気づくだろう。
習慣の効用は休日に顕著になる。意図のない休日は楽ではあるが楽しくない。生涯を通じて自分の好きな世界構築と健康の為やるべきことを計画的に実行したいと誰もが一度は考えたことだろう。ほかでもなく
人間はやがて死ぬ。漫然とテレビを見ていて心から楽しい時間はない。
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」
ジョン・ドライデン
慣習と反対の道を行く
豊かな人生を送るには、自分自身がレースを決め、そこを走ることが肝要だ。
大勢の人の後をついていけば、行き着く先は、たいてい出口。
社会的なプレッシャーという要求に屈するのはやめよう。
世論に押されて行動するのではなく、自分の心の声に従う勇気をもつべきだ。
「世の中にあって、世の中の意見に生きるのはたやすい。ひとりのとき、自分の意見に生きるのはたやすい。だが、偉大なる人間とは、群衆の中にあって。みごとに孤高を保てる人物である」
○一日20分、瞑想タイムをつくる
わたしたちは、毎日を騒音と活動で満たす名人になってしまっている。
目覚ましで起き、テレビのニュースを見ながら着替え、朝食をとる。
渋滞のなかを通勤し、一日じゅう、ざわついたオフィスで過ごす。
「すべての人間の不幸は、部屋にひとりで静かにすわっていられないことに由来している」
ブレーズ・パスカル
集中する能力がなければ、十分に満たされた人生を送ることはできない。
瞑想は、心をコントロールするために開発されたテクニックだ。
瞑想で、心が本来の機能を発揮できるようになる。
朝20分の瞑想で得られた心の安らぎは、その日の一分一分にじっくりしみこみ、人間関係で忍耐強くなり、オフィスでもおだやかになり、ひとりのときはもっと幸せな気分になれる。
○時間を価値あるものに集中して使う
新聞を一日に6誌も読むのをやめる。
未決書類箱入れられたすべての書類にていねいに目を通すのをやめる。
夕食の招待は断る。
価値あるものに集中する。
なんでもしようとする者は、結局なにも達成できない。
生活をコントロールする秘訣は、集中する感覚を取り戻すことだ。
「まったくするべきでないことを能率的にする。これほどむだなことはない」