「厳しい現実を直視する」

厳しい現実を 直視することが絶対に必要だ.楽観でも悲観でもない.「現実を」直視するのだ.

どんなに絶望的な状況であろうと,どんなに楽勝な状況であろうと,そんなことは 関係ない.一体どういう状況にあるのかを「あるがまま」に認識することが できない組織に,どうして偉大な業績が残せようか.

そして,たとえどんな状況であったとしても,「勝利の確信」を失ってはいけない. 混同してはいけないのは「楽観主義」ということではない.楽観主義者は, 「来年までには業績が回復する」と楽観して,来年になって回復していないことに 絶望し,「でも半年後には…」と楽観して半年たち,「来月には…」と 楽観と失望を繰り返して死んでいくだけだ.それと「勝利の確信」は違う.

最後には必ず勝利することができる,それは間違いない,そのために最適な 方法を取っているのだから.だが,それがいつになるかは分からない. 10年後かも知れないし1年後かも知れない.もしかしたら100年かかるかも 知れない.だがそんなことはどうでもいい.「信じる」ことが重要であり, どうやって信じ続けるのかと言えば,楽観主義とは対極的に「現実を直視」する ことが必要なのだ.それも最も厳しい現実を直視することが必要だ. 目を背けてはいけない.それはGoodな組織や人間のやることだ. Greatになりたいのであれば「現実」を認識しなければならない.