マネジメントフロンティア

「過去100年の間に重要な社会的機能はすべてマネジメントをもつ組織に託されるようになった」(『マネジメント・フロア』)ということはマネジメントが致命的に重要な意味を持つ時代が来たということだった。組織社会にあってはマネジメントが財・サービスを生み出すための中核的な社会的機能を担っている。そのうえ先進国ではほとんどの人がなんらかの組織で動くようになった。生活の糧を組織からの収入として手に入れ、成長と成功の機会を組織の中に見出し社会的な位置を組織における働きによって見定める。マネジメントは社会における使命は成果については外部志向でなければあらす。一人ひとりの人間に成果を上げさせるための価値観や構造については内部志向でなければならない。またマネジメントは医学が単なる科学でないのと同じ意味において科学ではない。マネジメントも医学も実践である。人に働きかけるものである。もちろん意図だけでは力に正統性を与えるには不十分である。世の中に貢献せずして人や資金屋資源を使用することは許されない。正統性とは現実に世の中に貢献するとき初めて手にすることの出来るものである。「マネジメントは正統性を獲得しなければならない。マネジメントの力はマネジメントの外にあってマネジメントを超える正統な根拠に根ざさなければならない」(『マネジメント・フロンティア』)