ネクスト・ソサエティ

「組織が生き残りかつ成功するにはチェンジ・エージェントすなわち変革の機関とならなければならない。変化をマネジメントする最善の方法が自ら変化を作りだすことである」


ということは、変化が常態化している激動の時代にあって、生き残るためには自ら変化を引き起こさなければならないということである。自らチェンジ・エージェントたれ、ということである。

ジェットコースタの後部座席に深部と腰を降ろしていたのでは恐怖は募るばかりである常にスリルを楽しむ心境にあるためには最前席で腰を宙に浮かせなければならない。組織もまた、時代の最先端にあって自ら変化を引き起こすとき主役として変化を楽しむことができる。今、将来に不安を感じつつも5年以上同じ仕事をしている人は後部座席が指定席である。同じ仕事が年々レベルアップしていればよい時代は終わった。
ドラッガーは後部座席から最前席に移動するための方法として5つ指摘している。


第一に成功していないものは全て廃棄していくということである。
第二にあらゆる製品、サービス、プロセスを”カイゼン”していくこと。
第三にあらゆる成功を追求して新たな展開を図っていくことである。
第四に体系的にイノベーションを行っていくことである。
第五に思考態度を根本から変えることである。


「チェンジ・エージェントたるための要点は組織全体の思考態度を変えることである。全員が変化を脅威でなくチャンスとして捉えるようになることである」『ネクスト・ソサエティ
新しいビジネスには様々な障害が存在する。①会社からすぐ成果を期待される。(成果はすぐ出にくい)②今までの慣れた仕事のやり方では解決できない。(戦略の必要性)③費用が先に発生する。④失敗することへの躊躇⑤自己変革に対するとまどい

思いつきを即実行しても成功する時代は終わった。新規事業はよく考えすぐ実行という二律背反が同時並行だから常態化すれば楽しい。