学ぶこと、考える事

学ぶ組織は必ず成長する。確かに個人の学びが組織に貢献するのであれば組織は活性化し、学びの触発が連鎖する。業務と直結した学びは組織活性化の基本である。

そもそも学ぶとは何なんだろう?人類の歴史は過去の上に積み重なって創られる。過去を学び事は、過去を知ることである。知ったことを実践するのは真似ることである。真似たことを自分のものとするために人は考える。何度も考え抜き実践してみて今風にアレンジし、成功する。それをマーケティングと云ってもよい。

しかし学ぶだけでは自分のものにならず、逆に個性を失うことにつながる可能性が出てくる。学んだことと考えた時間はイコールでないと学びが空回りし始める。その結果個性のない人間になっていく。個性がなくなると云うことは、魅力がなくなることにつながる。魅力のない人が多い会社にお客さまは仕事を依頼し続けるだろうか?

仕事は決断・宣言・行動の順に行われる。学ぶとは特に決断の際、使われる。決断の引き出しは多い方がよい。知らないがために判断を誤ることが多いからだ。学んだことを引き出しにするには学んだことと自分の仕事を関連付けることが求められる。

多くの人が受け身、指示待ちなのは考える事から逃げたいからだ。なぜなら決断には責任がともなうのだ。責任を持てないような学びは聞いて知っているに過ぎない。

会社に指示待ちが多いならどんな事に責任を取らそうとしているのか明確にしなければならない。考える事が深ければ責任はとれる。考えていても責任が取れないなら勇気の問題となる。